

私たちの食生活に欠かせないお米。米粉はその名のとおり、お米を粉末にしたものです。
昔から、米は主食としてはもちろん、せんべい、だんごなどとしても親しまれてきました。従来の米粉は粗めの上新粉が中心でその用途が限られてきました。しかし、製粉技術の向上により硬い米粒をより細かい粉末にすることが出来るようになったことで、パン、ケーキ、ビスケット、麺など様々な食品へ利用の幅が広がり、新たな食材として近年脚光を浴びています。
また、輸入量の多い小麦粉との代替も可能なため、食料自給率を上げる食材としも期待されています。

サクサク、しっとり、もちもち、ほろっといろいろな食感が楽しめる米粉は、大注目の食材です。
米粉を唐揚げの衣にすると、カリッとした食感に。天ぷら衣を作るときは冷水を使う必要がなく、サクサクの食感に。米粉は小麦粉より薄付きになるため、軽い仕上りになる上、油の吸収が少なくよりヘルシーな料理になります。
米粉は小麦粉よりもデンプン料が多いことから保水力が強くダマになりにくいので、米粉のケーキはしっとりなめらかで口どけのよい食感になります。(しかし、乾燥は大敵です。)
米粉はグルテンを含まないので、お菓子作りの際に小麦粉に比べて生地がまとまりにくいのが特徴です。これを逆手に取り、サブレやショートブレッドなどほろほろと崩れるような食感を出すお菓子作りにはぴったりです。
米粉でとろみをつける時は、片栗粉と同様に水で溶いてから料理に加えます。シチューなどホワイトクリームの場合は、冷たい牛乳に溶いて火にかけるだけでとろみがつきます。先にバターでいためる必要がないため、カロリーを抑えることが出来ます。