新年あけましておめでとうございます。
令和6年元日の能登半島地震の発生から2年、そして、被災地に追い打ちをかけるかのような奥能登豪雨から1年3か月が経過いたしました。
当協会でも多くの会員企業が甚大な被害を受け、困難な状況に置かれました。現在、立ち直りの兆しはみられるものの、復旧・復興にはまだまだ多くの課題と時間を要するものと思われます。このような大災害からの復旧・復興に向けてご尽力をいただいたみなさまには、改めて感謝とお礼を申し上げます。
能登では、復旧・復興に向け、いまだ困難に直面する日々が続いておりますが、全国各地から温かいご支援、ご協力もたくさんいただいております。
一般社団法人食のみやぎ応援団様からは東日本大震災での経験を活かし、被災企業を応援したいとの申し出があり、能登の食材を活用したコラボ商品の開発に取り組み、能登の塩を使った「牛タンジャーキー」や味噌を使った「かきクリームコロッケ」など、多くの商品化を実現していただきました。
また、全国各地のスーパー、百貨店等において、「能登支援フェア」が実施されるなど、今もなお、多くのお問い合わせをいただいております。ご支援をいただきましたみなさま方には、改めて感謝とお礼を申し上げます。
当協会でも、能登の食品関連企業への支援や能登の食文化を守るため、「がんばろう!能登」シール運動を展開しております。会員はもとより、全国各地の小売・流通業等のみなさまのご協力のもと実施しておりますが、災害が風化しないよう、継続して取り組んでまいりますので、引き続き、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
大災害からの復興を目指しながらも、一方で、食品業界を取り巻く環境は原材料価格の高騰や人件費の上昇、円安の進行など急激に変化しており、これらの複合的要因に対応した持続的な発展が求められています。
こうした中、昨年12月18日、「加賀料理」が国の無形文化財に登録されました。加賀料理は、地域食材の滋味を尊重する「食文化」として、藩政期における茶の湯や東西の食の影響との融合のもとで洗練されてきました。加賀藩と武家に由来する治部煮などの「料理」や料理を引き立たせる九谷焼や輪島塗など伝統的工芸品の「器」、花や掛け軸などで節句や慶事、季節を表現するなど、「お客様へのもてなしの演出」が一体となった、いわば総合芸術です。
当協会としても、この「加賀料理」の無形文化財登録も追い風に、各会員企業と県内一次産業との連携をこれまで以上に密にした新商品開発の取り組みを進めてまいります。
また、国内市場については、地道に販路を開拓していくことが何よりも大切であると考えており、会員企業の商機の確保につながるよう、各種展示・商談会の開催や出展など、県内外の販路開拓に引き続き取り組んでまいります。
一方、海外市場についても、将来を見据えた商流の確保・拡大を目指した取り組みを石川県をはじめ、関係機関のご支援をいただきながら積極的に進めてまいります。
私達、食品協会は、消費者の皆様が求める安全・安心な食品の製造・販売を通して県民生活を支えるとともに、製造から販売まで裾野の広い地場産業として、本県経済を支える重要な産業であることを自覚し、企業として成長していかねばなりません。
本県食品産業の更なる発展に向けて、当協会が、会員の皆様にとって頼れる存在となるよう、様々な事業、タイムリーな情報提供に工夫をこらしてまいりたいと考えておりますので、今後とも、皆様方のより一層のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
本年が皆様にとりまして、よい年となりますよう、心より強く、強く、願っております。
一般社団法人石川県食品協会
代表理事会長 杉野哲也