一般社団法人石川県食品協会 会長新年ご挨拶(令和4年1月)
新年あけましておめでとうございます。
会員の皆様には、ご健勝で初春をお迎えのこととお喜び申し上げます。
昨年も、一昨年に引き続きコロナに翻弄され続けた一年でした。
振り返りますと、2月には首都圏が緊急事態宣言中であったにもかかわらず、幕張メッセで「こだわり食品フェア」が開催され、食品協会会員企業16社が出展いたしました。来場バイヤーはコロナ前に比べて3分の1程度でしたが、緊急事態宣言中であるにもかかわらず、来場下さったバイヤー様だけに内容の濃い商談ができたとの評価をいただきました。
6月末にはバイヤー向けサイト、「ifa-connect」の運用を開始しました。このサイトは、一昨年の春から夏にコロナ禍で、リアル展示・商談会がことごとく中止を余儀なくされたことを踏まえて、会員企業の商品情報を多くのバイヤーにお届けするために発案いたしました。
運用開始後、食品商社や有名スーパーなどから問い合せをいただき、中でも「高島屋ECサイト」から「北陸・石川の商品をより充実したい」とのオファーを頂き、9月から会員企業約20社の商品を掲載し、販売しております。
10月13日には、第2回「食品王国いしかわ百万石マルシェ」をいしかわ農業総合支援機構と共同で開催しました。今回は、一歩進んだコロナ対策として、出展者、来場者、すべての方々に「抗原検査キット」をお送りし、安心感を共有できる展示・商談会になるよう努めました。前回よりも12社多く出展いただき、来場バイヤー281名、リアル商談58件、オンライン商談86件を行いました。
一方、海外事業については、依然として海外との人の移動が大きく制限されていることから、厳しい状況が続いています。そんな中でも石川県の支援の下、カンボジアイオンとのオンライン商談を行い、この2月には、イギリスバイヤーとのオンライン商談も予定しております。
このように、協会としては主な事業を何とか実施してきましたが、全国的にはコロナによる人々の行動制限が10か月にも及び、この間、生活者のライフスタイルや食品企業の事業活動の在り方も大きく変化しました。外出自粛による飲食店が受けた打撃は図りしれず、また、通販市場が大きく伸び、消費者の購買行動も変化しつつあります。
コロナ感染症なるものを初めて知ってから2年が経過しようとしていますが、私達を取巻く経済環境には、コロナによってもたらされた新たな難題が立ちはだかっており、ますます先行きが不透明になってきております。
世界的な異常気象により原材料の供給に不安が生じており、さらに、コロナ禍による物流の混乱などが原材料事情をタイトにし、原材料価格を押し上げている現状があります。このような国際的な原材料調達環境の悪化に加えて、国内でも、人材不足、特に外国人技能実習生の新陳代謝が図れず、また、働き方改革が進んだことによる、労働時間を補うための人手不足があります。ここ数年、人件費や輸送費、関連資材の高騰なども食品業界の収益を直撃してきております。
また、コロナ対策としてのゼロゼロ融資への返済も本格化してきます。
このような国外、国内の諸課題を踏まえれば、消費者の皆様に安全・安心な食品をお届けし、企業として存続していくためにも、今年は、適正な価格改定をお願いする年になろうと思います。
食品協会としては、これらの新しい難題に立ち向かうためにも、会員相互の情報交換や行政等の情報収集に努め、一致協力して、前進していきたいと考えております。
引き続き、多様な販売チャネルとしての新たな販路獲得を目指し、「ifa-connect」の充実、活用を進め、海外とのオンラインによる商談の機会も作っていきます。
また、会員の皆様には、デジタル化による業務の効率化に取り組むほか、世界的潮流となったSDGs(持続可能な開発目標)への理解を深め、事業活動を展開していくことを希望いたします。
石川には「豊富で独自性のある食材」が強みとしてあり、加賀、金沢、能登それぞれの地域で、食文化が育まれてきており、内外から高い評価を頂いております。これらの「石川の食文化」を前面に押し出して、本県の食品産業全体として展開することが重要であると思います。
私達、食品協会は、消費者の皆様が求める安全・安心な食品の製造・販売を通して県民生活を支えるとともに、製造から販売まで裾野の広い地場産業として、本県経済を支える重要な産業であると自負しております。
食品協会としては、県や金沢市、ISICOなど、関係機関のご支援をいただきながら引き続き意欲ある会員企業を後押ししていきたいと考えております。
本県食品産業の更なる発展に向けて、当協会が、会員の皆様にとって頼れる存在となるよう、様々な事業、新鮮な情報提供に知恵を絞ってまいりたいと考えておりますので、今後とも、皆様方のより一層のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
一般社団法人石川県食品協会
代表理事会長 杉野哲也
会員の皆様には、ご健勝で初春をお迎えのこととお喜び申し上げます。
昨年も、一昨年に引き続きコロナに翻弄され続けた一年でした。
振り返りますと、2月には首都圏が緊急事態宣言中であったにもかかわらず、幕張メッセで「こだわり食品フェア」が開催され、食品協会会員企業16社が出展いたしました。来場バイヤーはコロナ前に比べて3分の1程度でしたが、緊急事態宣言中であるにもかかわらず、来場下さったバイヤー様だけに内容の濃い商談ができたとの評価をいただきました。
6月末にはバイヤー向けサイト、「ifa-connect」の運用を開始しました。このサイトは、一昨年の春から夏にコロナ禍で、リアル展示・商談会がことごとく中止を余儀なくされたことを踏まえて、会員企業の商品情報を多くのバイヤーにお届けするために発案いたしました。
運用開始後、食品商社や有名スーパーなどから問い合せをいただき、中でも「高島屋ECサイト」から「北陸・石川の商品をより充実したい」とのオファーを頂き、9月から会員企業約20社の商品を掲載し、販売しております。
10月13日には、第2回「食品王国いしかわ百万石マルシェ」をいしかわ農業総合支援機構と共同で開催しました。今回は、一歩進んだコロナ対策として、出展者、来場者、すべての方々に「抗原検査キット」をお送りし、安心感を共有できる展示・商談会になるよう努めました。前回よりも12社多く出展いただき、来場バイヤー281名、リアル商談58件、オンライン商談86件を行いました。
一方、海外事業については、依然として海外との人の移動が大きく制限されていることから、厳しい状況が続いています。そんな中でも石川県の支援の下、カンボジアイオンとのオンライン商談を行い、この2月には、イギリスバイヤーとのオンライン商談も予定しております。
このように、協会としては主な事業を何とか実施してきましたが、全国的にはコロナによる人々の行動制限が10か月にも及び、この間、生活者のライフスタイルや食品企業の事業活動の在り方も大きく変化しました。外出自粛による飲食店が受けた打撃は図りしれず、また、通販市場が大きく伸び、消費者の購買行動も変化しつつあります。
コロナ感染症なるものを初めて知ってから2年が経過しようとしていますが、私達を取巻く経済環境には、コロナによってもたらされた新たな難題が立ちはだかっており、ますます先行きが不透明になってきております。
世界的な異常気象により原材料の供給に不安が生じており、さらに、コロナ禍による物流の混乱などが原材料事情をタイトにし、原材料価格を押し上げている現状があります。このような国際的な原材料調達環境の悪化に加えて、国内でも、人材不足、特に外国人技能実習生の新陳代謝が図れず、また、働き方改革が進んだことによる、労働時間を補うための人手不足があります。ここ数年、人件費や輸送費、関連資材の高騰なども食品業界の収益を直撃してきております。
また、コロナ対策としてのゼロゼロ融資への返済も本格化してきます。
このような国外、国内の諸課題を踏まえれば、消費者の皆様に安全・安心な食品をお届けし、企業として存続していくためにも、今年は、適正な価格改定をお願いする年になろうと思います。
食品協会としては、これらの新しい難題に立ち向かうためにも、会員相互の情報交換や行政等の情報収集に努め、一致協力して、前進していきたいと考えております。
引き続き、多様な販売チャネルとしての新たな販路獲得を目指し、「ifa-connect」の充実、活用を進め、海外とのオンラインによる商談の機会も作っていきます。
また、会員の皆様には、デジタル化による業務の効率化に取り組むほか、世界的潮流となったSDGs(持続可能な開発目標)への理解を深め、事業活動を展開していくことを希望いたします。
石川には「豊富で独自性のある食材」が強みとしてあり、加賀、金沢、能登それぞれの地域で、食文化が育まれてきており、内外から高い評価を頂いております。これらの「石川の食文化」を前面に押し出して、本県の食品産業全体として展開することが重要であると思います。
私達、食品協会は、消費者の皆様が求める安全・安心な食品の製造・販売を通して県民生活を支えるとともに、製造から販売まで裾野の広い地場産業として、本県経済を支える重要な産業であると自負しております。
食品協会としては、県や金沢市、ISICOなど、関係機関のご支援をいただきながら引き続き意欲ある会員企業を後押ししていきたいと考えております。
本県食品産業の更なる発展に向けて、当協会が、会員の皆様にとって頼れる存在となるよう、様々な事業、新鮮な情報提供に知恵を絞ってまいりたいと考えておりますので、今後とも、皆様方のより一層のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
一般社団法人石川県食品協会
代表理事会長 杉野哲也